2017.11.13

Redmineを使ってプロジェクト管理をする際の注意点

最近、プロジェクトに参加して開発を行っているとプロジェクトの管理にRedmineを使っていることが多いです。

Redmineを使う場合、プロジェクトを管理する立場からすると非常に有難いツールなのですが、実際に開発する側の立場からすると注意しないといけない点があるように感じました。

Redmine利用時の注意点

Redmineにはやるべき作業を管理する「チケット」や、情報共有の「Wiki」、SubversionやGitなどと連携できる「リポジトリ」といったような機能があり、その中でもよく利用されるのが「チケット」です。

チケットは期間内に消化しなければならない作業を明確にし、その内容や進行状況、誰が担当しているのかといったものをプロジェクト作業者間で共有するのに非常に役に立つ機能です。

作業を細分化しないといつまでも残っていたり、チケットを編集する習慣(作業開始、途中、作業後にチケットを更新)が身についていないと、そのまま使われなくなったりといったことはままありますが、その辺りはプロジェクト管理者が徹底していればいいことです。

問題なのは、このチケットを作成すると、そのチケットに書かれた内容しかできなくなるということです。

期間内にやらなければいけない作業の洗い出しや、作業中に新たな問題が発生した場合などは、朝会などで報告して新たにチケットを作成すれば問題ありませんが、プログラマーであれば感じたことはないでしょうか。『あの機能とりあえず動いているけど、深く調べたら問題ありそうだな。』といった感覚を。

そのような場合、作業内容としてはまず調査が必要になります。簡単な機能であればすぐに済むので別チケット対処中についでに調べたりといったことはできますが、それが面倒な手順を踏まないと実行できない機能だった場合、調査にもそれなりに時間がかかるので、ついでにというレベルでは確認できませんし、本当に問題があるかどうかも不明なので、工数として上げにくい作業になります。

また、チケットベースでプロジェクトを進めていくとどうしてもチケットの消化が先行していまい、他にもやらなければいけない優先順位の高い作業がチケットとして見えている分、問題かどうかも不明な”危惧”といったレベルの作業は最終的には調査・確認したいけど後回しにされる傾向が強くなります。

チケットにも上げずに後回しにしたものがどうなるかというと、基本的に作業がなくなって手が空くという状態にはなかなかならないので、そのまま残るか、忘れ去られます。

試験で障害として上がるからいいじゃないか、と思うもしれませんが、そういうのって大抵、障害としても上がりにくい内容で、試験項目に詳しい手順が書いてあって、その通りに試験をすればOKなんてレベルだと必ず漏れます。

対応・対策

じゃあ、どうすればいいのか、というと、これについての対策はハッキリ言ってないと思います。

作業時間に余裕があればいいですが、最近は残業ができないですし、だからと言って客先から提示されるスケジュールが長くなるかといったら変わらないか、むしろ短くなっていますよね。

一人一人のプログラミングスキルを向上させて、チケットにした作業を短時間でこなし、空いた時間で調査するしかないように思いますが、そんなのすぐには無理です。

なので、Redmineでチケットベースでプロジェクトを管理する場合、上記に挙げたような傾向が強くなりますが、仕方がないと割り切り、可能なら管理する側がケアしてあげましょう。

Redmineは使わないよりも使った方がいいのは確実なので、その辺りの意識をもっているかどうかが重要だと思います。

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